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ohai日誌

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2005年08月09日

_ C++

私はC++が嫌いです。とっとと世の主流から外れて欲しいと思っています。 あんな言語がプログラミング言語の主流であるのは後進の教育に良くないと も思っています。

_ それ以外の言語

Lispは最も強力なプログラミング言語だと思います。Rubyは私の最も 好きな言語です。

SmalltalkやらJavascriptやらの動的型付けな OOPLはRuby以外ははほとんど触っていませんが 興味深い言語だと思っています。プロトタイプベースなOOPLも楽しそうです。

JavaやらC#みたいなC++以外の静的型付けOOPLはどうこう思っていません。 が、将来こういう言語はすたれるだろうとは思っています。 静的型付けなのにMLみたいに型エラーをすべて検出できるわけではなく、 静的型付けのせいで柔軟性がない、と中途半端な代物だからです。

MLやHaskellといった言語は将来の主流言語として有望ではないかな と思っています。静的型付けの将来はこちらにあると思います。 たいした根拠はありませんが。たぶんその時は無難な、 副作用を許す言語が使われるだろうなどと考えています。


2005年08月10日

_ OCaml

OCamlはモジュールの相互参照ができないようです。回避策は 見つけたが実に不便だなあ。


2005年08月23日

_ 北海道

18日から23日まで札幌に行ってた。


2005年08月24日

_ カオス

たまには私の専門のことを書きましょう。

私は数学の一分野である力学系というのを研究しています。名前だけ聞くと 物理のように思えますがれっきとした数学です。その内容は「決定的な系の漸近挙動 を調べる」です。もっとうけの良い言葉を使うとカオスと呼ばれるものに ついて調べるのがその内容です。

で、この分野について私の見聞きしたことによると、「どういう場合に複雑な現象 が生じるか」ということはそれなりにわかってきています。「そういう現象が 無視できないくらい存在する」ということも言えます。その複雑さが確率的挙動と して現れるということもわかってきています(つまりその複雑さゆえランダムな挙動 をしているように見える、ということです)。「複雑な現象」、つまりカオスを数学的に 定義しようという試みもある程度できています。

しかし、その複雑さ、つまりカオスとよばれるものが単なるランダムとは どう違うのか、その違いはどう重要なのか、カオスが何を生みだし ているのか、についてはほとんどわかっていません。何を考えなければならないのか すら見当が付いていない状態だと言えます。この分野の人々が「カオス」といった 場合、単に「複雑である」といっているにすぎない場合が多いです。 カオスが存在する、ということは言えるのですが、カオスが存在するから これこれという現象が生じる、とかは数学的には言えないのが現状のようです。

カオスというと何か深遠なことを言っているかのように思えますが今のところ 単に「複雑だ」以上のことを言ってはいません。

で、数学以外の分野でもカオスとか言っている人がいますが、彼等は一体何を 言っているのでしょうか。「何かよくわからない複雑な現象が生じている」と 言っているだけなのでしょうか。それだったら良いのですが、それ以上のこと を言おうとしている人々がいるように思われます。なにか怪しげだなあ、と 思います。そりゃカオスじゃなくてランダムだ、と思えるようなことも あったりします。

結論としては、力学系分野の特に複雑系に関する部分はまだまだ多分野への 応用は難しそうだなあ、と。


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