2014年01月06日
_ 計算ホモロジーの解説記事
KMCの部誌に計算ホモロジーの初歩的な解説記事を書いたのですが、現状では直前のコミケで配布されたのみで、知識を広く伝えるという目標はまったく達成されていません。
もっと広く読まれたほうが記事の価値が上がるだろうということで公開します。
<URL:http://www.kmc.gr.jp/~ohai/kmcpress2013winter/computational-homology-2013winter.pdf>
簡単な解説
ホモロジーとは図形の「つながりぐあい」を記述するための概念です。連結性、穴、空洞、といった概念を数学的に扱うための道具です。これはコンピュータで計算可能で、図形上の穴や空洞の種類、個数といったものがこれによってわかります。この記事では「穴」「空洞」に関する数学的なお話と、それを実際に計算するプログラムの紹介(使いかたから実例まで)をしています。
2014年01月10日
_ LuaTeX-ja で PDF プロパティに日本語を使う
PDF にはプロパティという形でメタデータなどを付加することができます。LaTeXではhyperref.sty というパッケージでこれを利用することができます。
ただ、デフォルトの状態ではUnicodeをあまりちゃんと扱えないようで、タイトルに日本語を書こうとしてもうまくいきません。これは、
\usepackage{hyperref} \hypersetup{unicode}
でうまくいくようになります。
実はこの \hypersetup{unicode}、他のパッケージなどにも影響を与えます。beamerはtitleやauthorの情報をPDFメタデータに設定します。というわけでtitleに日本語を使うときはこれをしておくとタイトルが適切に設定されます。またPDFのコメントもメタデータと同じ扱いらしくpdfcommentパッケージを使うとき、この\hyperref{unicode}をしておくと日本語(など)のコメントを使えるようになります。
以前から困っていた問題が解決したのでまあ良いのですが、workaroundとして美しくなさすぎなのでもっとなんとかなる方法はないんでしょうか。
環境は Debian Wheezy です。