2005年05月16日
_ Webアプリケーションについて
Webという仕組み(つまりhtmlとhttpとブラウザの組み合わせ)は「比較的 静的な文章を閲覧するためのシステム」としては非常に優れていると思い ます。特にリンクという概念はその文章の価値を大いに高めます。
しかしそうでない目的には不向きでしょう。例えば以下のようなことです。
内容の更新の激しい文章の閲覧など。
要するに2chみたいな投稿の多い掲示板などです。既読管理や更新チェックなど をしたくなりますし、インターフェースも定型的な投稿を大量にさばくために 特化したほうが良いでしょう。
実際2chには大量の専用ブラウザが存在することや、RSSが最近流行って きたことがこのことの証拠だと思います。
私はWeb掲示板というものはNetNewsより退化した存在だと思っています。 べつに投稿量の少ない掲示板はそのままでもかまわないと思います。
統計情報などの表示
アクセス解析などの類いです。向いていない理由は自明で再利用が面倒だから です。この手の情報は見るだけではあまり意味がなく、さらに解析をすこと に意味があると思うのです。まあ見て喜ぶだけならWebインターフェースでも かまわないのでしょう。
複雑なインターフェースを必要とするもの
最近私のまわりでは麻雀が流行していてその戦歴を記録しているんですが、 それをwikiに書いているんですね。これの入力がかなり面倒です。 まあこの程度ならどうってことないですしwebでも十分良いなインターフェース が作れるでしょうが、さらに大量のデータ入力が必要な場合や、状態が必要 なUIなどが必要な場合はさらに悲惨なことになるでしょう。
こう言える理由は簡単でwebという仕組みは文章を見ることを主眼に置いていて UIを組み立てることが可能なのはおまけみたいなものだからです。
で、結論はというと、あんまりなんでもwebアプリケーションにしようという発想 はやめたほうが良いんじゃないか、といった所です。 webインターフェース「も」用意するというならそれでもよいでしょう。 そこまでするのは面倒じゃない?とは思います。