トップ «前の日記(2007年02月25日) 最新 次の日記(2007年03月02日)» 編集

ohai日誌

2003|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|06|08|10|11|
2008|01|02|03|04|05|07|09|
2009|01|02|
2013|06|12|
2014|01|02|03|04|06|09|10|12|
2015|04|
2016|09|
2018|02|

2007年02月27日

_ Debian GNU/Linuxで無線LAN

無線LANのPCカード(IO DATAのWN-G54/CBL)を買ってきて、 Debianで使えるようにしました。以下その設定についてメモを書いておきます。

要件

Debianで無線LANを使う。自宅、職場、ホットスポット、と複数の 場所で利用したい(複数の場所での設定を持っておいてそれを切り替えたい)。

問題点

  • どの無線LANを買うべきか
  • 無線を使えるようにするにはどのソフトをインストールすべきか
  • どのように設定すれば良いか

環境

Debian, testing. kernelは2.6.18。

どの無線を買うべきか

<URL:http://kmuto.jp/open.cgi?%CC%B5%C0%FELAN%C6%B0%BA%EE%BE%F5%B6%B7> などを 参考にしましょう。

どのソフトをインストールすべきか

まず、無線機器に対応したドライバをインストールする必要があります。 WN-G54/CBLの場合はmadwifiを使います。パッケージにはソースしか ありませんので <URL:http://debian.fam.cx/index.php?Software%2FLinuxKernel#ExternalKernelModule> などを見てカーネルモジュールのコンパイルをし、インストールしてください。

また、PCカードを使う場合はpcmciautilsが必要となります。 その他、wireless-toolsをインストールする必要があります。 「複数の場所での設定を持っておいてそれを切り替える」ためのツールは 複数あるようですが、現時点ではwpasupplicantを使うのが良いようです。

設定

こでは自宅と職場の2箇所で利用する場合を例とします。 とりあえずこの2つに名前を付ける必要があるので、一方をhomeもう一方を officeとします。

基本的に編集すべきファイルは2つで、一方は /etc/network/interfaces、もう一方は /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf です。

まず、デバイスを接続し、それがOSに検出されているかどうかを確認します。 私の場合、ifconfigでwifi0とath0という2つのデバイスが見えました。

次に/etc/network/interfacesを編集します。家と職場ではどちらも DHCPでIPアドレスを取るものとします。

iface ath0 inet manual
  wpa-driver wext
  wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

iface home inet dhcp
iface office inet dhcp

homeとofficeという名前はここで使います。

最後に、 /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf を編集します。 家の無線ネットワークの(E)SSIDがwest、職場の無線 ネットワークの(E)SSIDはeastであるとします。 家のはWPA-PSKを、職場ではWEPを使うものとします。

その場合、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confにその2つの 設定を列挙しておくと、SSIDによって自動的にどちらを使うべきか

wpa_supplicantが決定してくれます。
  network={
    ssid="west"
    proto=WPA
    key_mgmt=WPA-PSK
    pairwise=CCMP TKIP
    group=CCMP TKIP
    psk="secret pre-shared key"
    id_str="home"
  }
  network={
    ssid="east"
    key_mgmt=NONE
    wep_key0="-KEY-"
    wep_tx_keyidx=0
    id_str="office"
  }

このあたりはwpa_supplicantのドキュメントを読んで設定してください。 id_strはDebian特有の機構で、IPアドレスなどの設定はid_strと対応する /etc/network/interfaces の項が参照されます。ここでは両方 dhcpを使うようにしてありますが、固定でIPアドレスを割り振ることも できます。

その他

周辺の無線ネットワークを探すには

iwlist ath0 scan

とします。

network-managerというGUIで無線が設定できるツールがあるらしいです。

参考資料

wpasupplicant をインストールすると /usr/share/doc/wpasupplicant/ 以下にドキュメントが置かれます。 これらは非常に参考になるでしょう。とりあえずREADME.modes.gzの 「Mode #2: Roaming Mode」が重要です。

あとは上で挙げた

が無線購入とドライバ選択の参考になります。

最後に

なにか間違い等あったらつっこんでください。


トップ «前の日記(2007年02月25日) 最新 次の日記(2007年03月02日)» 編集