=== Num:1221 Lev:43 Rar:2 Spd:+10 Hp:2100 Ac:80 Exp:14000 彼は王を暗殺した。その後王の愛人を略奪しようとしたが失敗した。 冥府から彼女を呼び戻すこともままならず、その瞳は恨みに燃えている。 彼は通常地下 43 階で出現し、素早く動いている。 この邪悪なるアンデッドのモンスターを倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約301000.00 ポイントの経験となる。 彼は魔法を使うことができ、悪臭雲(12d2)、地獄球(93+10d10)、暗黒の嵐(222+10d10)、精神攻撃(7d7)、 混乱、麻痺、救援召喚、アンデッド一体召喚の呪文を唱えることがある(確率:1/6)。 彼は AC80 の防御力と 2100 の体力がある。 彼には明るい光でダメージを与えられる。 彼は冷気と毒と暗黒と地獄の耐性を持っている。 彼は混乱しないし、眠らされないし、即死しない。 彼は侵入者をほんの少しは見ており、 300 フィート先から侵入者に気付くことがある。 彼は 6 個までの上質なアイテムを持っていることがある。 彼は 6d9 のダメージで殴って生命力を吸収し、 6d9 のダメージでひっかいて病気にし、 9d9 のダメージで噛んで攻撃し、 6d9 のダメージで侮辱して魅力を減少させる。
イムホテプとは宰相、天文学者、建築家、医師の肩書を持つ古代エジプトの神官。
最初のピラミッドを設計したのも彼であるとされ、才能溢れる人物だった。後に医術の神へと神格化され、アスクレピオスと同一視されるにまで至る。
しかし、説明文からして元になっているのは映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都(邦題)』でモンスター役を務めているイムホテップであろう。
ファラオの愛人であるアナクスナムンと禁断の恋に落ち、密通がバレてしまったため共謀してファラオを殺害。
その後イムホテップを逃がすために自害したアナクスナムンを蘇らせようとするが、儀式は途中で阻止されてしまう。
王殺しと死者蘇生の邪法を行った咎で、永遠に死ねない状態のまま肉食スカラベと共に石棺に閉じ込められる「ホムダイ」という恐ろしい罰を受けることになる。
才能溢れていようと人間の過ぎなかった彼が、何故ここまで強大なアンデッドになっているかだが、
「もし解放されれば、イムホテップは『時の流れと砂漠のパワーと無敵の栄光とを得て、
歩く災厄となり、人類に疫病をもたらし、邪悪な人食い鬼となってしまう』(吹き替えママ)」
と語られているため、超人的な力を得たのは「ホムダイ」が原因。
ただ処刑していればそうならずに済んだということで、古代エジプト人は厄介な遺産を残してくれたものである。
モンスター映画のお約束で結局復活してしまうのだが、視力の悪い男の目玉を奪ったのがケチのつきはじめ。少し情けない最期は是非自分の目で確かめてほしい。
続編のハムナプトラ2では再び復活するが、最終的に超人的な力を全て失い、アナクスナムンにも見捨てられるという悲惨な末路を辿る。
変愚蛮怒の彼は説明文からして初代の彼のようだが、あまり強くない。
強力な暗黒の嵐を持っているが、魔法使用率が1/6と低い上にノイズ魔法が多い。
打撃も耐久や経験値の減少が鬱陶しいものの、攻撃能力を削ぐ効果はなくダイス目も高くない。
もう一つの武器、救援召喚はたまにある特別仕様で殺人スカラベを含む関連あるモンスターを呼び出すようだ。
40階台はスターライトの杖が効くユニークが多いため、他のユニーク対策のついでにスターライトの杖を持ち歩いていればイムホテップにも対策できてしまう。
とにかくスターライトの杖に弱すぎる。階層が近く明るい光に弱いフィアーやキングテレサと比べても見劣りするのは否めない。
スターライトの杖抜きでも暗黒の嵐に気を付けながら穴熊で戦えばそこまで恐ろしい相手ではない。
映画でも変愚でも、どこか哀愁の漂う男である。
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